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miki-miyano's Cookpad Blog

勝沼先生の講演会資料

2015/11/14 11:01 子ども 健康

狛江市にある、慈恵医科大学第三病院小児科の勝沼先生は、食物アレルギーに関する普及啓発のため、今、都内を中心にあちこちで講演会を行われています。大学付属病院という激務の中で、先生がこうした活動を行われていることには頭が下がります。慈恵医大第三病院という場所からピンと来た方も多いと思いますが、3年前に調布市内の小学校で発生した、食物アレルギーによる事故で、亡くなられたお子さんが緊急搬送された病院です。恐らく勝沼先生は、そのお子さんが亡くなる場に立ち会われたのだと思います。先生が作られた資料(パワポや講演会の資料)は、関係者に再配布することが可能だとされています。著作権云々よりも、より多くの人がこうした資料に目を通すことで、食物アレルギーとは何かという知識の普及啓発に役立つから、広げてほしい、という理由からだそうです。スライド(ppt)の中、いろいろな食物アレルギーのケース事例についての説明がありますが、一番厄介なのは、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」です。小麦屋魚介類で発症しやすく、中学生では1万人に1人の割合だそうです。10代で初発し、男女比は男の子の方が多いとのこと。食事との関連でいえば、食後2,30分で発生するとのことです。気を付けなければいけないのは、アスピリン(解熱剤)で発症しやすくなるそうです。だから夏場や食後の運動、女性の場合、生理中など体長が崩れやすい時は、注意しなければいけないことになります。小麦アレルギーが出やすくなるのは、小麦に含まれるオメガ5グリアジンが、小腸管内で本来分解されてから吸収されるのが、運動により、腸管の壁を通過しやすくなり、未消化でも吸収されやすくなるからだそうです。昨年ヨーロッパで発表された国際学会では、14歳以上の食物アレルギーケースが、全て「食物依存性運動誘発アレルギー」だったそうです。勝沼先生は、「救える命は救う」ということで、普及啓発に努められています。医の倫理に叶った、素晴らしい思想だと思います。もちろん、食物アレルギーのある子どもたちや、若い人たちは、自分がこれを食べたらいいか悪いか、食べたくない時ははっきり意志表示をすることも大切です(特に外食時)、また、少量混入ケースのリスクは、周囲の大人が気を配る必要があります。もちろん、本人の自衛も大切だと思います。残念なのとですが、食物アレルギーと食事の好き嫌いを同一視して考える人がいます。食物アレルギーがない高齢者(主に50代以降、この年代を過ぎると、新しい食物アレルギー発生は少なくなるので)に多い無理解は気を付けなければいけないと思います。また、医師をはじめとして、医療にかかわる人間が食物アレルギーを軽視するのは、自分の仕事に対する責任感の欠如ではないかと思います。症状が出たら薬を飲んで対応すればいいなどと放言する医師は問題外(というか、免許返納した方がいいのではないか、と言いたくなるほどの無知ぶりですね)でしょうね。

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